歎異抄(なぜ、善人よりも悪人なのか)

歎異抄の構成

『歎異抄』は18章から構成されています。

1章から10章までは、親鸞聖人の直のお言葉を、そのまま記したものとなっています。

11章から18章は、その聖人の教えをもととして、当時流布していた異説の内容と誤りを、『歎異抄』の著者が正したものです。

最初に「序文」が置かれ、10章のあとには、11章以降の序文があります。

18章の後には「後序」と、親鸞聖人の流刑にまつわる記録が添えられています。

まとめると、以下のようになります。

  1. 序文
  2. 1章~10章(親鸞聖人のお言葉)
  3. 別序(11章以降の序文)
  4. 11章~18章(邪説の批判)
  5. 後序
  6. 流罪にまつわる記録
歎異抄第一章の意味について知りたい方は、
こちらの動画をご覧ください。
歎異抄全18章は、冒頭の第一章に収まると言われます。
そんな重要な章である第一章には、
どんなことが書かれているのでしょうか?
イラスト入りで分かりやすく説明しています。

誤解に満ちた歎異抄

善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。

善人でさえ、浄土へ生まれることができるのだから、ましてや悪人は、なおさら往生できる)

これは『歎異抄』3章の一節です。日本の古典で、もっとも知られる一文でしょう。

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魂を揺さぶる、常識破りの発言の数々

善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや【第3章】

(善人でさえ浄土へ生まれることができる、ましてや悪人は、なおさらだ)

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